【導入事例】「職人気質のベテランが、社外の先生には本音を爆発させた」──老舗回転寿司店が挑んだ、人情を仕組みにする組織づくり
京都の三条河原町と京都駅で、国内外のお客様に愛される回転寿司店を営む企業様。従業員数120名、うち30名を超える個性豊かな職人たちを抱える中、「ホワイト企業」を目指して週休2日や労働時間の改善に早くから取り組まれていました。
しかし、深刻な人手不足が続く飲食業界。労働条件を整えるだけでは見えてこない「現場の目に見えないストレス」や「上層部と現場の温度差」に危機感を感じておられました。
今回は、fiore(植家先生)のメンタルヘルス・カウンセリングを導入して10ヶ月、会社がどう変わったのかを、専務取締役と現場の店長様にお伺いしました。
導入前、どのような課題を感じておられましたか?
専務:うちは以前から週休2日や8時間労働など、飲食業界の中ではいち早くホワイト化を目指して取り組んできました。ただ、昨今の人手不足の中で、目に見える労働環境だけじゃなく、「目に見えないメンタルヘルスや職場環境」を変えていかないと、本当の人材確保・定着には繋がらないと感じていたんです。
そんな時に展示会で植家先生に出会い、まずは一度やってみようとご依頼したのが、ちょうど10ヶ月前になります。
正直、最初は「半信半疑だった」とお聞きしました
専務:あえてお寿司屋さんに例えるなら、植家先生は「マグロ」みたいに(笑)、常にポジティブで走り回っているアクティブな印象でして。最初は「ちょっと大丈夫かな?」という半信半疑な部分もありました。
というのも、うちには70歳を超えるベテランから若手まで、30人もの個性豊かな職人がいます。職人の世界ですから、普段から社内では全然喋らない、寡黙で口下手な人間も多いんです。「1時間のヒアリングなんて、間が持つんかいな」と思っていました。
寡黙な職人たちが、植家先生の前では喋り倒した
専務:ところが、いざ始まってみると、先生自ら一歩も二歩も現場に踏み込んで、アルバイト・パートから社員まで一人ずつ丁寧にヒアリングをしてくださった。
やる前は「話すことなんて何もない、不満もない」と言っていたスタッフたちが、植家先生の前では、結構喋るんですよ(笑)。これには驚きましたし、さすがプロフェッショナルやなと、お人柄も含めて本当に感心しました。
経営陣では拾えない「心の声」が上がってくる組織へ
退職届を出される前に、事前に「本音」を拾い上げる
専務:スタッフたちの「心の声」は、我々経営陣のサイドにはなかなか耳に入ってこない内容ばかりでした。目に見える「不平不満」として上がってきた時には、もうそれこそ「退職したい」と退職届を出してくる時なんです。手遅れなんですよね。
それを植家先生が、うまく事前に拾い上げてくれる。もちろん個人のプライバシーは守った上で(匿名で)、現場の課題や問題点として我々に届けてくれるのが、本当にありがたい点です。
「会社に言えば、動いてくれるんだ」という信頼関係
専務:一例を挙げると、女性スタッフから「更衣室の下足箱の匂いが気になる」という声が先生経由で上がってきたんです。わざわざ「どうにかしてくれ」と会社に直訴するほどでもないけれど、日々の中のちょっとしたストレス。こういうのって、お互いに言いづらいし聞きづらい。
報告を受けて、うちはすぐに空気清浄機を設置するなどの環境改善をしました。それが現場にすぐフィードバックされることで、スタッフたちの中に「植家先生に相談すれば、会社はちゃんと動いてくれるんだ」「職場が良くなるんだ」という信頼関係が、先生を介して強まっていった実感があります。
これまでは経営陣と現場の間にどうしても「温度差(壁)」がありましたが、現場の意見が会社に上がりやすくなりました。
現場の店長様は、植家先生との並走をどう感じていますか?
店長:僕は月2回ほど植家先生とお話をさせてもらっています。正直、店長という仕事に対して、僕はまだまだ未熟な部分があって悩むことも多いのですが、本当にいろいろ勉強させていただいています。
従業員の指導の仕方であったり、僕の知らない知識をたくさん共有してくれますし、僕が悩んでいることに対して、植家先生がわざわざ自分で調べて「こういうやり方もあるよ」って提案してくれるんです。親身になって一緒に学んでくれるので、すごく助かっています。
年下の僕からは言いづらかった、年配の職人さんとの関係に変化が
店長:うちの店舗は年配のベテラン職人さんが非常に多くて、正直、年下の僕からはいろいろと意見が言いづらいという壁がありました。
でも、植家先生に相談しながら、最近は少しずつコミュニケーションの取り方を変えていきました。今では、年配の職人さんたちとも冗談を言いながら楽しく会話をして、現場で気づいたことをきちんと言えるようになったんです。店舗の雰囲気が本当に良くなりました。
このサービスは、どのような業界に向いていると思いますか?
専務:特に「どの業界が合う」ということはないと思います。どんな職場にも悩みはありますから。
ただ、植家先生は女性の働く環境づくりの取り組みもされていますが、実は「男性陣」にこそおすすめしたいですね。特にうちのような中高年の男性陣においては、年配の男性カウンセラー(お医者さんのような先生)よりも、植家先生のようなアクティブで親身になってくれる方の方が、圧倒的に話がしやすいはずです。
僕たちの知らない知識を現場目線で調べて提案してくれる、本当に心強いパートナーです。