メンタルヘルス 健康経営

快適な職場環境づくりとは?メリット・基本ステップ・成功のコツ

最近、「若い社員が何を考えているのかわからない」「これといった前ぶれもなく、急に辞めてしまった」──そんな戸惑いを感じたことはありませんか。

職場の環境を良くすることは、会社が長く元気でいられるかどうかに、直接かかわる大事なテーマです。とはいえ、人もお金も限られる会社では、「何から手をつければいいのか」「どう進めればいいのか」が見えず、頭を抱える方も多いはずです。

この記事では、そうした悩みにこたえるために、なぜ職場環境の改善が大事なのか、自社の困りごとの見つけ方、そして小さな会社でも今日から試せる具体的な工夫までを、できるだけ専門用語を使わず、現場目線でお話しします。

なぜ今、職場環境の改善が必要なのか?

働く人の数がどんどん減っていく今の時代、小さな会社が生き残り、伸びていくためには、職場を良くすることを「先を見すえた、大事な投資」として考えることが欠かせません。限られた人とお金の中で環境を整えると、次の3つが重なり合って、会社の力をぐっと引き上げてくれます。

仕事がはかどる:気兼ねなく言いたいことを言える空気があると、やり直しや手戻りが減り、いいアイデアも出やすくなります。

人が辞めず、いい人が集まる:「ここは働きやすい」「ここなら成長できる」と感じられる職場は、社員の”この会社で頑張りたい”という気持ちを育て、辞める人を減らします。さらに、新しく来てくれる人を惹きつける力にもなります。

会社の評判が良くなる:社員が満足していれば、その評判は口コミで自然と広がります。お客さんや取引先からの見られ方が良くなり、結果として、人を採るのにかかるお金や手間も減っていきます。

【何から始める?】まずは自社の困りごとを「見える形」にする3つの方法

① 社員の本音を、アンケートや面談で引き出す

社員へのアンケートや面談は、職場の本当の姿や、社員の本音を直に知るための、とても有効な手立てです。ただ「満足していますか?」と並べるだけでは、当たりさわりのない答えしか返ってきません。社員が安心して本音を出せる場を整えることが、何より大事です。たとえば「誰が書いたかわからない形」を徹底し、何のために聞くのか・結果をどう使うのかを先に伝えておくと、社員は安心して意見を言えます。さらに、集めた声をもとに「こう変えていきます」とあとで返してあげると、社員の会社への信頼も深まります。

もっと根の深い困りごと──とくに「人間関係」や「評価への不満」といった言いにくいこと──を引き出すには、聞き方にひと工夫が要ります。「人間関係で困っていることはありますか?」と直接聞くだけでなく、「仕事で一番やりがいを感じるのはどんなときですか?」「もし会社を一つだけ変えられるなら、何を変えたいですか?」といった、自由に書いてもらう問いを混ぜると、心の奥にある思いが見えてきます。一対一で話を聞くときは、こちらが一方的にしゃべるのではなく、相手が話しやすい雰囲気を作り、じっくり耳を傾けることが大切です。

② ストレスチェックの結果を、活かしきる

多くの会社で義務になっているストレスチェックは、「やって終わり」にするにはもったいない、職場改善の宝の山です。一人ひとりの状態を知るだけでなく、「部署ごとにまとめた結果」に目を向けると、職場全体の傾向や、特定の部署にひそむ困りごとが浮かび上がってきます。たとえば、部署別・役職別・年代別に比べてみると、「あの部署の若手は、自分のペースで仕事を進めづらいと感じている」といった、具体的な姿が見えてくることがあります。

結果に出てくる「自分のペースで進められるか」「上司が助けてくれるか」「同僚が助けてくれるか」「仕事の量」「仕事のきつさ」といった項目は、それぞれ職場のある一面と深くつながっています。これらを部署やチームごとに見比べると、「A部署は仕事は多いけれど、上司がよく面倒を見ている」「B部署は仕事の量は普通だが、人間関係でのしんどさが強い」といった問題点が、はっきり見えてきます。

③ 数字(離職率・残業時間など)で確かめる

人事のご担当者は、日々の仕事の中で、すでにたくさんの数字を扱っています。これらを見直すだけで困りごとを見つけられますし、「改善が必要だ」と経営陣に納得してもらう、強い裏づけにもなります。とくに見ておきたいのは、「部署ごとの離職率」「月の平均残業時間」「有給休暇のとれている割合」「休職している人の数」「遅刻・早退・欠勤の傾向」などです。これらが部署によって、あるいは時期によって大きく動いているなら、そこに何か問題が起きているサインかもしれません。

自社の困りごとを、どこから見える化したらいいか迷っている方へ。
15分の無料相談で、最初の一歩を一緒に整理します。

無料相談を予約する ›

私たちがこれまで提供してきた会社での工夫

会社の困りごとは、たいてい「人」にまつわるものです。若い社員が何を考えているのか分からない。せっかく育てた人が、理由もはっきりしないまま辞めていく。部署どうしの風通しが、どこか悪い。

そうしたご相談をいただくとき、私たちがいつも考えているのは、たった一つです。

「どうすれば、現場の人が本音を口にできる場をつくれるか」

立派な制度や流行りの仕組みを上から当てはめても、肝心の本音が出てこなければ、人の心は動きません。これまで取り組んできたことは、業種こそ違っても、すべてこの一点でつながっています。

「教える」のではなく、「語り合える場」にする

ある企業様から、ハラスメントについての研修をご依頼いただいたことがあります。

ハラスメント研修というと、「これはダメ」「こうしましょう」と一方的に教える講義の形が一般的です。けれども、ルールを覚えるだけでは、職場の空気は変わりません。私たちが事前にお話をうかがう中で見えてきたのは、「部署が違うと、お互いに話す機会がほとんどない」という現場の実情でした。

そこで私たちは、研修を「教わる時間」ではなく、それぞれの部署の人が、自分の考えを口に出し、相手の考えに耳を傾けられる時間につくり変えました。普段は接点の少ない人どうしが、同じ場で本音を交わす。すると、「あの人たちは、こんなふうに考えていたのか」というお互いの理解が生まれます。

ハラスメントを本当に防ぐのは、禁止事項の暗記ではなく、この「分かり合えた」という実感です。人が辞めない職場は、こうした小さな相互理解の積み重ねから生まれていきます。

現場の人が、自分の言葉で語れる仕組みをつくる

別の業種のお客様では、「人を育てること」と「頑張りがきちんと給与に反映されること」の両方を大事にした、評価の仕組みづくりをゼロからお手伝いしました。経営者の思い描く将来像と、現場で働く一人ひとりの成長が、無理なくつながるように設計しています。

また、現場の責任者の方々が、自分の持ち場の良いところ・課題を、上から指摘されるのではなく自分の言葉で書き出せるシートもご用意しました。人は、他人から言われたことよりも、自分で気づいたことのほうが、ずっと前向きに動けるからです。

お客様からいただいた声を、現場のスタッフどうしが語り合うための「話のタネ」に変える工夫もしてきました。お叱りも、お褒めの言葉も、現場で分かち合えば、明日からの仕事を見直す力になります。

社員が続けられること、社員を置いていかないこと

仕組みは、続いてはじめて意味を持ちます。だからこそ私たちは、「(新しく始めたことに)無理なく続けられるか」「社員を置いてきてしまっていないか」を、いつも気にかけてきました。

スマホやパソコンに不慣れな方でも参加できるよう、手書きで気持ちや申し送りを共有できる、アナログな伝え合いの仕組みを設計したこともあります。ベテランの多い職場では、その年齢に無理のない形で、健康づくりを少しずつ続けていける計画をご提案してきました。

仕事の進め方・働き方そのものを見直す

日々の仕事の進め方や、働き方のルールそのものを見直すことは、職場を良くするうえでとても大切です。たとえ人間関係が良く、オフィスが快適でも、ムダの多い段取りや、不公平に感じる仕組みが残っていては、働きがいは下がり、仕事もはかどりません。人付き合いや設備だけでなく、毎日の仕事のやり方やルールにも目を向けることで、社員一人ひとりが納得して働けるようになり、結果として会社全体の力が上がっていきます。

業種に合わせた具体的な工夫を聞いてみたい方へ。
御社の状況に合わせて、一緒に整理します。

無料相談を予約する ›

まとめ:小さな一歩が、社員と会社の未来を作る

職場を良くすることは、一度やれば終わり、という単発の話ではありません。会社の習わしとして根づかせ、続けていくことで、本当の力を発揮します。とはいえ、最初から完璧な計画を立てて、会社全体で大がかりな改革をする必要はありません。むしろ、人もお金も限られる小さな会社にとって、それは大きな負担になり、つまずく元にもなりかねません。

大事なのは、「まずは自社の困りごとを見える形にする」という小さな一歩を踏み出すこと。そして、その困りごとに対して、「明日からできることを一つ試してみる」というやり方です。たとえば、社内アンケートをやってみて、ある部署の会話の少なさが見えてきたら、まずは週に一度、ちょっとした雑談の時間を設けてみる。そんな、すぐにできることから始めれば十分です。こうした小さな「うまくいった」の積み重ねが、社員の「ここで頑張りたい」という気持ちを育て、会社が長く伸びていくための、確かな力になっていきます。

今日から、未来への最初の一歩を踏み出してみませんか。

15分単位で、会社についてご相談いただけます

「何から始めればいい?」も含めて、貴社の状況に合わせて一緒に整理します。
下記の予約フォームからご都合の良い日時をお選びください。

無料相談を予約する ›

※ TimeRex(無料スケジュール調整ツール)にて即時予約可能